長崎の風景を絵はがき感覚でパッケージにした

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“長崎景観クルス
諏訪神社

クルス4枚入¥324 (税込)

148×100×20mm ちょうどハガキサイズです。

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長崎の総氏神様。長崎くんちは秋の例大祭

鎮西大社 諏訪神社 ちんぜいたいしゃ すわじんじゃ


 

地元で「おすわさん」として親しまれている諏訪神社は、鎮西大社と称えられる長崎の総氏神様。諏訪・森崎・住吉の三社がまつられ、それぞれ「厄除け」「縁結び」「海上守護」の神様として崇敬されています。秋の例大祭「長崎くんち」(10月7、8、9日)は国の重要無形民俗文化財です。(令和元年7月取材)

 

諏訪神社禰宜・宮田文嗣さん
諏訪神社禰宜・宮田文嗣さん

幕府の援助で荘厳な社殿を建立

 

諏訪神社の三神はもとは別々にまつられていたそうです。諏訪神社禰宜・宮田文嗣さんによると「戦国時代、イエズス会の領地となった長崎では社寺が破壊されたため、それぞれの氏子の方たちが神様を一時隠し、まつってました。その後禁教令が出てから、1625年に初代宮司が三神の祭祀権をいただいて一緒におまつりすることになった。それが今の諏訪神社です」。1648年には幕府の援助を受けて、現在の地に荘厳な社殿が建立されます。

 


※鎮西大社 諏訪神社/長崎市上西山町18-15 ℡095-824-0445 

長崎くんちはまさに「中今」の心

 諏訪神社と言えば秋の例大祭「長崎くんち」が有名です。「神様に年に一度の感謝の気持ちを伝えるくんちを、長崎の人たちは江戸時代からとても大切にされてきました。そのDNAが今もずっと続いているんです」と宮田さん。神道的な言葉でいうと「中今(なかいま)」の心。「先人たちが一生懸命つくってきたものを、今生きている自分たちがその思い汲み取りながらさらによりよくして未来へ渡すということ。私はくんちの根本にそれがあると思います」と。

ここが拝殿。手水舎でどうぞ身を清めてからお参りください。
ここが拝殿。手水舎でどうぞ身を清めてからお参りください。
拝殿に通じる長坂(階段)。このすぐ下で長崎くんちの奉納踊が行われ、長坂も多くの観客で埋め尽くされます。
拝殿に通じる長坂(階段)。このすぐ下で長崎くんちの奉納踊が行われ、長坂も多くの観客で埋め尽くされます。

自然の息吹に神域を感じ取ってほしい

 境内には立派な楠木があり、5月6月は輝くような新緑に包まれて“おすわさん”が最も美しい季節です。そのほか桜、紅葉と四季折々の木々の変化を楽しんでほしい。神域の自然の息吹を感じ取ってほしいと。「そうやってみなさんに気持ちよくお参りしてもらえるように、我々神社関係者も掃除が大切な仕事です。そんな清浄な場所ですから、みなさんもぜひ手水舎で身を清めてからお参りいただきたいですね」。

※画面をクリックすると写真が拡大表示されます。 

上左/境内にある玉園稲荷神社と樹齢数百年の抱き大楠。この樹を抱くとパワーがもらえるそうです。

上中央・右/玉園稲荷神社に続く朱塗りの鳥居群は、“インスタ映え”の人気スポット。

 下左/境内からは丘陵をはうように広がる住宅地が眺められます。長崎らしい風景です。

下中央/この上に三神をまつった本殿が。自然の息吹を感じる空間です。

長崎のおおらかさは宗教にも

余談ですが、長崎では原爆殉難者の御霊を慰め、戦争を決して起こさないという共通の認識のもと、神道、仏教、キリスト教など宗教の垣根を越えた「長崎県宗教者懇話会」が結成されて半世紀。毎年8月8日に慰霊祭が行われ、定期的に懇親会も。「神事であるくんちに他宗教の代表者の方たちを招待しますし、反対にこちらもお寺の涅槃会や教会のミサにも参加しますよ」。こんな突っ込んだ交流をしているところはほかにないとか。確かに、教会をイメージした長崎の土産菓子「クルス」の景観商品に「諏訪神社編を」とご依頼いただくというこのおおらかさこそ、長崎の最大の魅力だとつくづく思います。

 


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えっ、カッパ狛犬? 逆立ち狛犬? なになに、心のトゲを抜いてくれるトゲ抜き狛犬? 境内のあちこちには楽しい狛犬がいっぱい。

鎮西大社諏訪神社公式ホームページhttps://www.osuwasan.jp/