長崎の風景を絵はがき感覚でパッケージにした

「長崎景観クルス」好評です。
“長崎景観クルス
長崎くんち

元船町『唐船祭

クルス4枚入¥324 (税込)

148×100×20mm ちょうどハガキサイズです。

 

 

平成28年奉納

見よ、船が回りながらせり上がる自慢の技を!

元船町 唐船祭 とうせんまつり

 

平成28年奉納

見よ、船が回りながらせり上がる自慢の技を!

元船町 唐船祭 とうせんまつり

元船町は明治37年の長崎港の埋め立てによって誕生した町です。毎年のくんちでは、この町にお旅所が設けられるために、今年のように7年に1度の奉納の年と重なった時は、役員のみなさんはもうてんてこ舞い。でも、きつければきついほどみなの結束が固くなるそうで、今年は楽しくてたまらない! そんな忙しさなのでした。2016年7月取材)

媽祖様は航海の守護神です

かつて貿易船が停泊していた場所だったということで、元船町の演し物は「唐船祭」。かわいいクーニャン姿の女の子たちが踊りを披露し、媽祖(まそ)像を乗せた唐船が踊り場狭しと豪快に曳き回されます。「媽祖」は航海の守護神で、長崎に来航する唐船には必ず祀られていたそうです。踊りのバックに流れるのは「明清楽」、唐船のお囃子は「唐楽」で、長崎ならではのエキゾチックな調べです。楽器はこだわって本場中国から直接買い付けてきたものだそうで、さすが長崎くんち!

右から自治会副会長・中川進吾さん、会長・澤本国治さん、副会長・多良達夫さん    


即興での曳き回しをお楽しみに

元船町の唐船はすごいですよ。何がすごいかというと、あらかじめ用意されたプログラムがなく、その日その場でどう曳き回すかが決められるということ。つまり唐船の動きは即興なのです。「次にどう動くかという指示を出すのは長采振(総指揮官)で、そのサインを見逃さないようにみんな必死。約10分間の演技中、常に緊張状態です」と自治会副会長の中川進吾さん。一番の見せ場は、船が回転しながら踊り場をせり上がっていく「ドラゴン」という技で、車輪が折れるのではないかと怖くなるくらいの迫力なのだとか。


これが元船町の「てっぽんたま(鉄砲玉)」。公民館横に展示中    

町のシンボルは“てっぽんたま”

元船町といえば『長崎七不思議』のひとつに数えられる「てっぽんたま(鉄砲玉)」が有名です。江戸時代から正体不明のこの鉄の玉、島原の乱で原城攻略のために長崎で鋳造されたものという説もありますが定かではありません。「玉はあれども大砲なし」と言われるほどでっかい(直径56㎝560㎏)ので、「威嚇のために玉だけ作ったんじゃなかと」という人も。くんちではこのひな型が元船町の傘鉾の飾(ダシ)になっており、実物は公民館横に展示されています。


飯は箸と茶碗で食いよる…?

「ドラゴン」「媽祖様」「明清楽」「唐楽」「てっぽんたま」と町の自慢は尽きませんが、中川さん一番の自慢はカンペキな「町内の組織」です。「この件は誰に聞いたらよかと? 私は何をしたらよかと?ということのないように、各自に細かく役を割り当てています。要は全員参加型です」。しかし、当の中川さんは参加どころかハマりすぎて本業そっちのけ。自治会会長に「この人は仕事せんでどうやって食ってるんだって感じです」と言われ、「箸と茶碗で食いよる(笑)」と。くんち、恐るべし…。