長崎の風景を絵はがき感覚でパッケージにした
「長崎景観クルス」好評です。
“長崎景観クルス”
長崎くんち
諏訪町『龍踊』
クルス4枚入¥324 (税込)
148×100×20mm ちょうどハガキサイズです。
販売開始しました。※ネットショップでの販売は少々お待ちください。
平成27年取材
大龍、子龍、孫龍の5匹の龍が次々に登場
諏訪町 龍踊 じゃおどり
諏訪町の名は諏訪神社が最初にこの地に祀られたことに由来します。その諏訪神社のおつかいが「白蛇」ということで、明治19年のくんちで初めて白蛇の「龍踊」を奉納。その後龍(じゃ)の数は次第に増え、現在は青白の2匹の大龍、青白の2匹の子龍、そして孫龍という3世代計5匹の龍が登場し、息もつかせぬ演技で観客を魅了しています。(2015年7月取材)
長崎くんちの演し物(だしもの)として人気の高い「龍踊」は、現在4カ町が奉納していますが、その中で今年平成27年奉納の諏訪町の「龍踊」は、大小の龍が入れ代わり立ち代わりで登場するという息もつかせぬ展開と華麗な演出が特長です。目指しているのは宝塚歌劇団のショーのような観客を飽きさせない演出だと諏訪町龍踊保存会の総監督・山下寛一さん。
諏訪町の「龍踊」の大きな見どころのひとつが、演技者の総入れ替え(棒交代)です。龍の動きを止めずに黒い衣装の龍方(じゃかた)と白い衣装の龍方が一瞬にして入れ替わるという趣向で、その一瞬を見逃した観客のために前回平成20年の演技では黒から白へ、そして白から黒へと交代を2度行なうダブル棒交代を見事にやってのけました。今回その半分以上は初心者という龍方のみなさんですが、のべ2カ月間の猛特訓の成果に乞うご期待です。
「龍踊」の演技の中に2匹の龍が踊り場を所狭しと踊り回る「双龍の舞」がありますが、諏訪町のそれは青白2匹の龍が同じ方向に回るだけではなく、右回りと左回りで交差するところがポイント。例えば、車2台が並走するときと、正面からすれ違うときでは、すれ違うほうの体感速度が倍近くに感じられるように、諏訪町版「双龍の舞」もそのスピード感が最大の見どころとなっています。これぞ、演出の妙ですね。
それにしても演技者、裏方など総勢250名の大所帯を取り仕切る世話人たちは、6月1日の小屋入りから10月の本番まで神経と体力をすり減らし続ける日々。はたから見ていてもただただ頭が下がるばかりなのですが、「大人も子どもも終わった時の涙がすべて。それがおいたちのご褒美たい。またひとりくんちばかの増えたね、て。そう言いながら、おいたちもうるうるするとさね」と山下さん。
8月5日諏訪町さんのお稽古風景見学。長崎市内は6月の小屋入りから10月7・8・9日の本番まで、夕方から市内数カ所で迫力あるお稽古場風景が見学できます。長崎観光でお稽古風景に出会ったらラッキーです。
くれぐれもお稽古の邪魔にならないように見学させていただきましょう。
平成27年 踊町と演し物
■新大工町/傘鉾 詩舞・曳檀尻
■賑町/傘鉾 大漁万祝恵美須船
■榎津町/傘鉾 川船
■新橋町/傘鉾 本踊・阿蘭陀万歳
■金屋町/傘鉾 本踊
平成27年度インタビュー