長崎の風景を絵はがき感覚でパッケージにした

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長崎くんち

東古川町『川船

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平成30年取材

町の情景をうたった伝統の舟唄を大切に

東古川町 川船 ひがしふるかわまち かわふね


「子ども船頭が網を投げてとった魚を、川船で中島川をさかのぼって上流の諏訪神社にお供えする」というのが「川船」のストーリー。右に左にと根曳たちが豪快に曳き回す船回しは、急流にあらがって進む川船を表現しています。2018年8月取材)

写真提供 長崎県観光連盟
写真提供 長崎県観光連盟

東古川町の「川船」は

明治からの伝統

自治会長の吉村和芳さん。「回しにくい船ですが、あとは根曳衆のがんばりですね」
自治会長の吉村和芳さん。「回しにくい船ですが、あとは根曳衆のがんばりですね」

長崎くんちでは演し物は各踊町に一任されていて変更も自由なのですが、ここ東古川町では明治29年(1896)以来、伝統の「川船」をずっと踏襲してきました。そして今回も“何も足さず何も引かず”。自治会長の吉村和芳さんは「古き良き伝統は頑として守り、その中で努力して粋な東古川町を演出したい」と語ります。


町の情景をうたった「舟唄」が自慢

 

東古川町には古くから町に伝わる舟唄あります。「水な上(みなかみ)清きこの古川や~」で始まるこの舟唄は川沿いにある町の情景をうたったものだそうです。根曳たちが舟唄をうたって、子ども船頭が網を打ち、またうたっては網を打ち。この場面こそ、粋な東古川町「川船」の大きな見せ場となっています。

過去の奉納の写真

スピード感あふれる

船回しに乞うご期待!

 

「無心で楽しめるのは根曳ですね」と言うのは、根曳歴3回の末次克年さん。今回初めて「川船」を仕切る采振の重責を担います。東古川町の船は前後の車輪が離れていて回しにくいという難点があるのですが、1トンという軽量を最大限に生かした「スピード感あふれる」船回しを披露したいと意気込みます。


写真提供 長崎県観光連盟様 自治会長の吉村和芳様