香港、モナコと共に「世界新三大夜景」に認定
「夜景サミット2012in長崎」で香港、モナコと共に「世界新三大夜景」に認定された長崎。これはサミットの主催者で日本最大の夜景ネットワークを誇る一般社団法人・夜景観光コンベンション・ビューローの会員「夜景鑑賞士」3,500人のアンケートを交えた厳正な審査によるものだとか。へえ、そうなんだ…ということで私も改めて夜景の名所・稲佐山へ。
ところが、その日はあいにくもやがたちこめ標高333mの山頂からの視界はほぼゼロ。ロープウェイ途中までは何とか垣間見えもしたんですが…。こんな日もあるので、皆さんどうぞお気をつけ下さいね。で、山頂から市街地を一望した夜景は、写真のように超ワンダフル! それにしても、強豪の函館・神戸を抑えて日本から長崎が選ばれたその審査の基準とは?
これまでの「世界三大夜景」といえば函館・香港・ナポリ。実はこれは誰がいつ言いだしたのか、何がその根拠なのかはっきりしなかったそうです。そこで改めて多角的見地から検証した結果、すり鉢状の地形が生み出す立体的な夜景、さらに稲佐山・鍋冠山・風頭公園・立山公園・女神大橋など多方面から変化に富んだ夜景が楽しめる点などが高い評価を得て、長崎選出となったそうです。
確かに長崎は坂のまちとして知られています。長崎港周辺の平地に栄えた市街地を取り囲むように四方八方から迫る山々。その急斜面にへばりつくように建てられた家々。そんなすり鉢状の地形が生んだ立体的風景が、闇にあっては光の海となって長崎独特の美しい夜景を創り上げるのです。ちなみに旧長崎市の総面積の約7割が標高20m以上で、なんと標高200m以上の高台にまで住宅地が広がっている。つまり、長崎には自宅に居ながらにして「世界新三大夜景」を楽しめる、ぜいたくな住人がたくさんいるということになります。
夜景は高台からだけではありません。すり鉢の底からのパノラマ夜景もまた迫力です。港に面した長崎水辺の森公園はその代表的スポット。さらにさすが観光都市だと思うのは、グラバー園、大浦天主堂、孔子廟、眼鏡橋、出島、中華街などはもちろん、ここもあそこもライトアップの演出がなされ、夜は街中がロマンチックな雰囲気に包まれること。そう、昼間の観光だけで長崎の魅力は語り尽くせないのであります。
2014年3月記