長崎の風景を絵はがき感覚でパッケージにした
「長崎景観クルス」好評です。
“長崎景観クルス”
長崎くんち
今籠町『本踊』
クルス4枚入¥324 (税込)
148×100×20mm
ちょうどハガキサイズです。
平成28年取材
町名にちなみ、花籠を持った花売り娘が登場
今籠町 本踊 ほんおどり
今回の演目は『諏訪祭禮花娘物売姿乃賑(すわのまつり はなむすめ ものうりすがたのにぎわい)』。今籠町がかつて籠職人の町だったことにちなみ、花籠を持った花売り娘が可憐な踊りを披露します。さらに子どもの踊り子たちが登場して、くんちの賑わいをテーマに『龍踊』『鯨の潮吹き』『阿蘭陀萬歳』といった長崎くんち人気の演し物を踊りで表現。踊り後半の見せ場では、 布さらしの踊りや下駄タップなども。今年も“くんちの華”をたっぷりと堪能させてもらえそうです。
今籠町の手ぬぐいイメージ。今回は花売り娘たちが登場
今年の踊り子たち大集合。
前回平成21年の奉納は越後獅子でした
くんち奉納は各踊町、莫大な資金と出演者、裏方、事務方など大勢の人材確保が不可欠で、その準備に数年を要するので町としては相当の力量を求められるもの。実は今籠町は、昭和27年の奉納を最後に7年に1度巡ってくる踊町を長年辞退してきました。その間も「復活を!」という声はあったそうですが、資金問題をクリアし、再び踊町に返り咲いたのが平成21年。その悲願の復活を果たすため、町内会が一丸となって若手の取りまとめに尽力。青年部を立ち上げ、とにかく若手を集めるには一緒に飲むしかないということで、よくみんなで寄り合いを重ねていったとか。
久々の復活ということで何もかもがゼロからの出発。関係者たちは大変な苦労をされたようですが、くんち後の打ち上げでは裏方さんも一緒になって盛り上がること盛り上がること。みんな口々に「今籠町は最高!」と。その後も「くんちをしたおかげで知らない人ともあいさつするようになった」「町内の風通しがよくなった」という声が聞こえてきたそうで、苦労した関係者のみなさんもきっと報われる思いだったことでしょう。
余談ですが、前回の奉納では歌手のさだまさしさんが今籠町の名誉奉賛会長となって57年ぶりの復活に花を添えました。お母様が今籠町の住人だった縁で実現したそうなのですが、くんちとなるとやはり長崎っ子は燃えます。ただ、長崎商人たちの財力を背景に絢爛豪華な演し物で人々を魅了し続けてきたくんちの伝統を受け継ぎつつ、今の時代に踊町の役割を担っていくのは大変なことなのだと、今籠町さんを取材して改めて思ったことでした。
今も昔も艶やかな本踊