長崎の風景を絵はがき感覚でパッケージにした

「長崎景観クルス」好評です。
“長崎景観クルス
長崎くんち

新大工町『詩舞 曳壇尻

クルス4枚入¥324 (税込)

148×100×20mm ちょうどハガキサイズです。

ただいま準備中

 

 

平成27年奉納

大工たちが腕を振るった白木の「曳段尻」がそのはじまり

新大工町 詩舞 曳壇尻 しぶ ひきだんじり

 


2015年の新大工町のシンボルのひとつ、Tシャツの柄
2015年の新大工町のシンボルのひとつ、Tシャツの柄

海外貿易で急速に発展した長崎の町では、大工職人の需要の高まりによってそれまでの職人町が手狭になったため、中島川の上流に新たに大工職人のための町がつくられます。それが「新大工町」です。明治34年のくんちからは「ここが大工の腕の見せ所」とばかりに白木造りの「曳段尻」を奉納。その後昭和61年に現在の本漆塗り総檜造りの雅な「曳壇尻」が新調されています。(平成27年9月取材)


新大工町自治会長 井上正道さん
新大工町自治会長 井上正道さん

お囃子にどうぞご注目ください

ダンジリといえば大阪岸和田のだんじり祭が有名ですが、新大工町自治会長の井上正道さんによりますと本来ダンジリとはお囃子演奏をする舞台のことで、その舞台を曳くから「曳ダンジリ」と。「だから新大工町の『曳壇尻』は曳き回す豪快さもさることながら、一番の見せ場はやはりお囃子だと私は思っているんですよ」。今回の奉納では「モッテコーイ」のアンコール用にお囃子の新曲を用意しているそうですよ。

 

長崎の人は何でも回したがる?

港町長崎ですからくんちで曳き回す演し物も「川船」「オランダ船」「御朱印船」など船が圧倒的多数。その中でダンジリは新大工町だけだそうですから、特色があって目立つのではないかと思ったのですが「それが船と同じようにわっせ!わっせ!でグルグルと回すから、みなさん船と同じように思われて…。アナウンサーでも『あの船が』と言われるので、『いや、うちのはダンジリです!』と」。ちなみに長崎の人は何でも回したがるらしく「精霊船でも回してしまう」と苦笑する井上さんでした。

精進を重ねた町民たちが主役です

平成6年からは「曳壇尻」に加え、詩吟に合わせて扇片手に優雅に舞う「詩舞」も奉納しています。くんちの本踊りでは日本舞踊のプロが舞うことが多いのですが、ここ新大工町では全くの素人である中学生以上の若い女性たちが稽古に稽古を重ねて本番に臨みます。吟を詠い上げる吟士も、くんちのために詩吟を習い始めて修行を積んだ町民がメンバー入りするなど、7年越しのくんち奉納にかける人々の熱い思いが伝わってくるようです。

長崎街道の起点だった新大工町

新大工町は長崎くんちの踊町のうちで最も東端に位置します。そして実は、長崎から日見峠を越えてはるか小倉に至る「長崎街道」の起点、いわば「長崎の玄関口」だったという歴史的な町でもあります。多くの人や文物や情報がここから出て行きここから入って来た。そんな江戸時代にタイムスリップしながら、くんちを楽しむのも一興。「長崎くんちが始まって今年で381年目。費用もかかるしね、長崎人はよくやるなあと思います。なぜ? さあ、血でしょうかね」と井上さん。本番まですでに秒読みで、わが商売そっちのけの日々です。

6月の小屋入りから諏訪神社をはじめ市内の公園や学校の運動場などで熱気あるれるお稽古が本番まで続く。

写真協力 新大工町facebookより https://www.facebook.com/shindaikumachi

詩舞の華麗なお稽古風景も見ごたえがあります。本近くて観れるのは本番前のお稽古の時だけです。

写真協力 新大工町facebookより https://www.facebook.com/shindaikumachi


曳壇尻の準備も綺麗にできました。

今年の花御礼の手ぬぐいの柄は、艶やかな赤に白抜きの紅葉と鹿。毎回、手ぬぐいのデザインが変わるのも楽しみのひとつ、右下の手ぬぐいは、昭和62年の物で、各家庭で花御礼用に名前を印刷する。


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